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2013年5月アーカイブ

2013/05/19 | スカイプラザ浜大津 | イベント

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黒鍵から白鍵まで


毎度恒例のジャズコンサート、今回はピアニストの林正樹さんをお迎えしてのソロピアノコンサート。林さんは「菊池成孔とペペ・トルメント・アスカラール」や鬼怒無月率いる「Salle Gaveau」などに参加されていることからも察しの通り、ジャズだけに留まらない独自のスタイルを持った稀有なピアニストです。本コンサートでも、ソの音がやたら出てくる「ソたち」や、袖をまくった片腕を鍵盤に付けながら演奏する「皮膚」。黒かった髭が老いと共に白くなっていく様子を描く「髭」など、独特な作曲法で練られたオリジナル曲は非常にユニーク。特に「髭」は前半は黒鍵(黒い髭)のみで演奏し、徐々に白鍵(白い髭)が混ざり最後には、白鍵のみになるという髭の生い立ちを見事にピアノで表現。このアイディアには思わずお客さんもニンマリ(笑)。しかしながら、下手をすればただの曲芸で終わりそうなこれらのパフォーマンスやアイディアも、林さんのピアニストとしての確かな腕があってこそ。オリジナル曲の合間に演奏したスタンダード曲を聴けばそれは一目瞭然ならぬ一聴瞭然。「スターダスト」や「いつか王子様」などでは、繊細なピアノタッチと現代的な感性が深く心に沁みる素晴らしい演奏でした。さらに今回はリスニングルーム"響"では初の試みとなるプロジェクターでの映像を導入。林さんのピアノタッチを拡大してみることができるのはうれしいところ。また、映像に興味を示された林さんの希望で自身が撮影した写真を投射。林さんの音楽性を表すかのような木漏れ日が差す柔らかな写真とピアノの音色がその場の空気を澄みきったものへと一変。どこかなつかしさを伴う不思議なひと時でした。映像に関しては、まだまだ発展の余地がありそうで、非常に可能性を感じました。もしかしたら、今後も使用することもあるかもしれないのでご期待いただければと思います。次回のジャズコンサートはいよいよ海外からあの大物が・・・・・・・・・・・・楽しみです。